KJウィークリーレポート 2008年4月21日
通貨別
予想レンジ
ドル円
101.00〜105.00
ユーロ円
161.50〜166.00
ユーロドル
1.5650〜1.6000
豪ドル円
94.00〜98.50
 
 
今週の主要経済指標・要人発言予定など
4月21日
2月第3次産業活動指数 2月景気動向調査
第1四半期豪生産者物価指数
バンク・オブ・アメリカ決算発表
エバンズ/シカゴ連銀総裁 クロズナーFRB理事講演
4月22日
3月スイス貿易収支 3月香港消費者物価指数
カナダ中銀政策金利発表
4月米リッチモンド連銀製造業指数
3月米中古住宅販売件数
4月23日
3月通関ベース貿易収支
第1四半期豪消費者物価 3月仏消費者支出
BOE議事録 3月南ア消費者物価指数 2月加小売売上高
4月24日
2月全産業活動指数 3月企業向けサービス価格指数
RBNZオフィシャル・キャッシュレート
2月ユーロ圏経常収支 4月独IFO景況指数

3月香港貿易収支 3月英小売売上高指数
米新規失業保険申請件数 3月米耐久受注

3月米新築住宅販売件数
4月25日
ウェリントン、シドニー休場
4月東京都区部消費者物価指数3月全国消費者物価指数
3月ユーロ圏マネーサプライM3 第1四半期英GDP
4月米ミシガン大消費者信頼感指数
ウェーバー独連銀総裁講演
 
今週は注目材料が乏しく、米経済指標のみならず、要人発言に関しても注目度が低い週である。先週は米大手金融機関の決算発表が相次いで報じられたことで、市場にはドル売り出尽くし感が生じている。先週末にドル円が104円台に乗せた事からドルの堅調さを後押ししているが、依然として、米経済の後退観測には変化はなく、相対的にはドルショートを基準としたポジションが見込まれる。しかしながら、余りにもドル売り材料満載の状況が続いており、市場にはドルショートポジションが飽和状態にまで達している危機感さえもある。それらがドルの反発要因にも繋がっているとも指摘される。相対的にはドルの上値の重さが有るにもかかわらず、市場はドルの反発地合に混迷を極めているのが今の相場展開であろう。
いずれにしても、米経済の減速傾向が秋口まで引きずる事は確実であろうが、それ以降は改善方向にあると報じられているが、多少なりとも安堵感を彷彿させる見解が目立つが、現実には先行き見通しは不明であり、とりあえずはお茶を濁したコメントであると理解したほうが賢明であろう。要は、サブプライムローンに関連する損失額に至っては、既に、かつての日本経済の不良債権を上回る損失額とも言われており、米経済後退観測のみならず、世界経済の減速度を読みきることは殆んど不可能に近いのが現状であろう。
いずれにしても、今週は株式市場と商品市況(原油価格)の動向を探りながら米ドルの方向性を確認する週とも言える段階であり、かつ乱高下必至の相場展開が予想されるだけに、難易度の高さがある以上は、大きな動きが生じてからの始動に専念する事がベストであろう。特にドル円が105円台にまで回復する状況にでもなれば、ドル円ショートの戦略変更を余儀無くさせられる事態もイメージする必要もあるだろう。とりあえずは市場動向を探りながら慎重なトレードが要求されるため、控え目なトレード、若しくは様子見主体の相場観で臨むことが賢明であろう。
 
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作成年月日 2008年4月20日(日) 週末の終値ベース
 
先週末の乱高下により、為替相場が様変わりの兆候が見える。ドルが対円ではドル高傾向を示しているが、他の通貨には平衡線を維持しており、クロス円の急上昇に大きく貢献している。しかしながら、単に円キャリートレードによる円安基調でなく、通貨の不均衡の点からはドルが段階的に上昇に転じる可能性が生じている。本チャート上では円からの視点で見ると、スイスフランを筆頭にして、ユーロドルの強さが目立つが、ドルははポンド、カナダドルに対しては持ち直している状態であり、リスク回避の投資志向が減少すれば、ドルの急反発の可能性がある。反面、ファンダメンタルズではドルの取り巻く環境は更に悪化しており、試行錯誤の展開は避けられない。まだまだ難易度の高い相場展開が続くであろうが、ドルの過小評価には充分に注意して臨むことが求められる。一方、オセアニア通貨の裁定取引に妙味が生じており、リスク軽減レベルの乖離幅に到達している。2007年11月には18円まで拡大した豪ドル円とNZドル円の乖離幅であるが、その後10〜13円で推移していただけに、現状の乖離幅15円前後は魅力的な水準に達している。15円から18円までの1円刻みのシナリオで臨めばリスクは最小限に抑えられるだろう。ただし、投資金額は段階的に増やすことが鉄則である。リスク回避による流動性が伴なうそうば相場展開であり、総じて、テクニカル分析やファンダメンタルズ分析ではだましの連続とも言える相場であり、積極的なポジションを構築できない状態であるだけに、安全性を重視した取引を組み入れることが一案である。
新外為の森 US$チャート(ユーロドル⇔ドル円)
通貨別チャートを参照各通貨ペアをクリックしてご覧下さい。 (午後にアップデートの予定)
それまでは上記の今週のペットでも判る簡単チャートをクリックしてご覧ください。
 
▲ドル円 ユーロから見るドル円相場 (ユーロドルVSユーロ円)
平均乖離幅0.1000  現状乖離幅 0.0059→0.0229 
A)1÷ユーロ$1.5802=0.6328(B)100÷ユーロ円163.95=0.6099 A-B=0.0229⇒ドル円103.75円
100前後のもみ合いからドルが急反発しており、100円割れの状況を脱しており、底堅い動きを見せている。先週の強い買いシグナル100.95から大幅に上昇しているが、今週も引き続き買いシグナル103.75が点灯している。(売りターゲット108.00〜109.00) 
 
ユーロドル(ユーロ円−ドル円)平均乖離幅40円  現状乖離幅 58.65→50.20円
ユーロ円とドル円の乖離幅は8円以上縮小しているがユーロドル自体には変化が見られない。円とユーロの相関性は強まってはいるが、先週の強い売りシグナル1.5810に続き、今週も日足及び週足チャート上では強い売りシグナル1.5802が点灯している。(買いターゲット1.4500〜1.4600)
 
豪ドル(ドル円−豪ドル円) 平均乖離幅13円  現状乖離幅 7.20→6.90円
先週の売りシグナル0.9287から要警戒レベルの0.93台に突入しており、強い売りシグナル0.9335が点灯している。直近では0.900割れの買いと0.93台の売りとレンジ幅の攻防を見せている。(買いターゲット0.8850〜0.8950)
 
NZドル(ドル円−NZ円)平均乖離幅25円  現状乖離幅 20.80→21.80円
相関性の強い豪ドルとの比較においても、NZドルの軟調が見られる。0.80前後では上値の重さが生じており、強めの売りシグナルが点灯している。先週の売りシグナル0.7940から、今週モ引き続き売りシグナル0.7899が点灯している。
買いターゲット0.7600〜0.7700)
 
カナダドル(ドル円−カナダ円)平均乖離幅0円  現状乖離幅 2.35→0.50円
パリティ1.00前後の攻防が続いているが、チャート上では既にリーズナブルなレベルに達している。先週の弱い売りシグナルから、今週はポジション解消の買いシグナル1.0048が点灯しており、再び様子見状態に突入している。
(様子見)
 
▲ポンド(ポンド円−ドル円) 平均乖離幅110円  現状乖離幅 98.00→103.40円 
対ドルとの比較ではポンドが乱高下しているが、円からの視点で捉えれば、依然として様子見レベルにある。先週の様子見レベル1.9708から、今週は今週は弱い売りシグナル1.9966が点灯している。目先の売りは2.0000以上でなければ妙味には乏しい状態である。
(買いターゲット1.9850〜1.9900)
 
スイスフラン(ドル円−スイス円)平均乖離幅15円  現状乖離幅 0.10→1.95円
1.000割れでは強い買いシグナルが点灯しているが、リスク回避のスイスフラン買いには大きな変調は見られていない。先週の買いシグナル1.0010から上昇しているが、依然として、今週も強い買いシグナル1.0192が点灯している。
(売りターゲット1.12000〜1.1300) 
 
オセアニア通貨裁定取引 平均乖離幅12.00円  現状乖離幅 13.60→14.90円
二週続いた13.50前後の乖離幅が拡大し、15円前後に接近している。先週の乖離幅13.60円から今週は14.90円に拡大しており、段階的な始動としては安全圏に突入している。豪ドル売り/NZドル買いの好機到来の様相を見せている。
(過去5年間の乖離幅レンジは4.00〜18.15円 2008年11月4日に18.15更新)
*注(クロス円の売買には円相当額を一致させること。またはAUD/NZDの直接取引)
 
単純加算方式 ユーロ円+ドル円(260円以下は円高⇔270円以上は円安)
過去の四半期ごとの平均は2006年度上半期253円、下半期267円 2007年度は第1四半期276円、第2四半期284円、第3四半期279円、第4半期277円と着実に円安方向へ。今年度は1月平均は266.31円。2月平均は264.68円。3月平均は258.14と円高傾向。
4月第一週は261.20、先週は260.55、今週は163.95+103.75=267.70と円安レベルに急接近している。
 
欧州3大通貨ペア 
ユーロポンド 平均乖離60円 現状乖離幅 39.35→43.20円
ユーロ導入後の0.80台の重さもあり、先週の強い売りシグナル0.8042から、今週は再び0.80割れを見せているが、依然として、強い売りシグナル0.7915が点灯している。買いターゲット0.7500〜0.7600)
 
ユーロスイス 平均乖離62円 現状乖離幅 58.75→62.15円
徐々に乖離幅が縮小しており、スイスフランの修正局面が見られる。先週の強い買いシグナル1.5825から、今週は1.60台に乗せており、通常の買いシグナル1.6105が点灯している。(売りターゲット1.6250〜1.6350)
 
ポンドスイス 平均乖離132円  現状乖離幅 98.10→105.35円
スイスフランとポンドの強弱関係がはっきりしているが、2.000割れの段階では修正局面にあり、先週の強い買いシグナル1.9727から反発しており、再び2.00台に戻したが、依然として、今週も引き続き強い買いシグナル2.0349が点灯している。(売りターゲット2.1900〜2.2000)
 
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★各通貨別チャートは新外為の森ホームページよりもご覧になれますのでご参照ください。
★本ペットチャートは常に3〜4段階の少な目の分散投資戦略をお勧めしています。
尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なって下さい。
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作成年月日 2008年4月13日(日) 週末の終値ベース
 
今回のG7では他国からのドル安批判と共に、原油高やサブプライム問題に端を発した信用不安が世界を席捲しており、米経済の後退観測が更にドル安を助長させてはいるが、見方によれば、ドルが窮地に追い込まれており、ドルの回復度が待たれる市場である。
相対的には人為的な為替介入でもない限りはドルの反発は期待できない相場展開が予想されるが、日足チャート(6ヶ月ターム)と週足チャート(3年ターム)で見る限りは、ドルが極限近くまで売られている状況を見せている。常にドルの反発が起こりうる状況にある。
主要通貨の中ではポンドとカナダドルを除けば、ドルはスイスフランとユーロ、そして円に対して後塵を拝しているため、今回のG7を境にしてドルの反発が生じる可能性は否定出来ないだろう。他には、オセアニア通貨の裁定取引の乖離幅が13円台半ばを維持しており、先週と同様に豪ドル売り/NZドル買いの妙味が生じており、少なめからの始動であればリスクは限定的であろう。
そして、欧州3大通貨間では、ポンドとスイスフランの差が歴然であり、一気に2.000前後から1.97台へ急落しており、ポンドスイス買いの妙味が生じている相場展開である。
新外為の森 US$チャート(ユーロドル⇔ドル円)
通貨別チャートを参照各通貨ペアをクリックしてご覧下さい。 (午後にアップデートの予定)
それまでは上記の今週のペットでも判る簡単チャートをクリックしてご覧ください。
 
▲ドル円 ユーロから見るドル円相場 (ユーロドルVSユーロ円)
平均乖離幅0.1000  現状乖離幅 0.0134→0.0059
(A)1÷ユーロ$1.5810=0.6325(B)100÷ユーロ円159.60=0.6266 A-B=0.0059⇒ドル円100.95円
100前後の攻防が続いているが、100円割れの状況では底堅い動きを見せている。先週の買いシグナル101.50に続き、今週も強い買いシグナル100.95が点灯している。
(売りターゲット109.00〜111.00) 
 
ユーロドル(ユーロ円−ドル円)平均乖離幅40円  現状乖離幅 58.20→58.65円
ユーロドルは1.59台を記録してからは週足チャート上でも乖離幅が拡大しており、同レベルでは警戒レベルに達している。先週の売りシグナル1.5734から再び上昇しているが、今週は引き続き強い売りシグナル1.5810が点灯している。買いターゲット1.4850〜1.4950)
 
豪ドル(ドル円−豪ドル円) 平均乖離幅13円  現状乖離幅 7.90→7.20円
再び乖離幅が拡大しているが、0.93台では上値の重さが生じており、逆に0.90割れではポジション解消買いの度合いを強めている。先週の売りシグナル0.9222に続き、今週は強めの売りシグナル0.9287が点灯している。(買いターゲット0.8850〜0.8950)
 
NZドル(ドル円−NZ円)平均乖離幅25円  現状乖離幅 20.45→20.80円
依然として、0.80台乗せでは上値の重さがあり、強めの売りシグナルが点灯している。先週の強めの売りシグナル0.7887から再び0.80前後に接近しており、今週は強目の売りシグナル0.7940が点灯している。
買いターゲット0.7500〜0.7600)
 
カナダドル(ドル円−カナダ円)平均乖離幅0円  現状乖離幅 −0.10→2.35円
パリティ1.00前後で様子見に転じているが、先週のポジション解消レベル1.0089から、今週は弱い売りシグナル1.0238が点灯しているが、基本的には様子見レベルで推移している。
(様子見)
 
▲ポンド(ポンド円−ドル円) 平均乖離幅110円  現状乖離幅 100.80→98.00円 
一見、ポンドの値動きは激しいが、ドルと円との相関性においては、比較的高いレベルで推移している。売買シグナルとしては強弱が拮抗している状態であり、先週の様子見レベル1.9931に引き続き、今週も引き続き1.9708で様子見が続いている。
(様子見)
 
スイスフラン(ドル円−スイス円)平均乖離幅15円  現状乖離幅 060→0.10円
1.000割れでは強い買いシグナルが何度も点灯しており、常に反転の可能性を見せている。先週の買いシグナル1.0059に続き、今週も強い買いシグナル1.0010が点灯している。(売りターゲット1.12000〜1.1300) 
 
オセアニア通貨裁定取引 平均乖離幅12.00円  現状乖離幅 13.55→13.60円
先週は借り幅が13.55円まで拡大しており、豪ドル売り/NZドル買い局面に達しており、少な目からの始動に妙味が生じている。今週も先週と変わらずに、乖離幅が13.60円と変化が見られず、 豪ドル売り/NZドル買いの状態を維持している。
(過去5年間の乖離幅レンジは4.00〜18.15円 2008年11月4日に18.15更新)
*注(クロス円の売買には円相当額を一致させること。またはAUD/NZDの直接取引)
 
単純加算方式 ユーロ円+ドル円(260円以下は円高⇔270円以上は円安)
過去の四半期ごとの平均は2006年度上半期253円、下半期267円 2007年度は第1四半期276円、第2四半期284円、第3四半期279円、第4半期277円と着実に円安方向へ。今年度は1月平均は266.31円。2月平均は264.68円。3月平均は258.14と円高傾向。
4月の先週は261.20、そして、今週は159.60+100.95=260.55とほぼ変わらない。
 
欧州3大通貨ペア 
ユーロポンド 平均乖離70円 現状乖離幅 42.60→39.35円
ユーロ導入以来、初めて0.80台に突入しており、ユーロとポンドの強弱関係が鮮明になっている。チャート上でも警戒レベルに達しており、先週の売りシグナル0.7894から、今週は強い売りシグナル0.8042が点灯している。買いターゲット0.7500〜0.7600)
 
ユーロスイス 平均乖離62円 現状乖離幅 58.80→58.75円
直近ではユーロとスイスフランの相関性は欧州通貨特有の動きを見せている。段階的にスイスフランの修正局面を見せており1.600台まで復活する可能性を見せている。先週の買いシグナル1.5828に続いて、今週も引き続き買いシグナル1.5825が点灯している。(売りターゲット1.6250〜1.6350)
 
ポンドスイス 平均乖離132円  現状乖離幅 101.40→98.10円
スイスフランの圧倒的な強さとポンドの弱さが際立っている。2.000前後の攻防から、ポンドとスイスの格差が歴然となっている。先週の買いシグナル2.0050に引き続いて、今週はかなり強い買いシグナル1.9727が点灯している。(売りターゲット2.1900〜2.2000)
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★各通貨別チャートは新外為の森ホームページよりもご覧になれますのでご参照ください。
★本ペットチャートは常に3〜4段階の少な目の分散投資戦略をお勧めしています。尚、最終的な投資判断は投資家ご自身の責任で行なって下さい。
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